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運動しているのに四十肩になる?

四十肩・五十肩とは、肩関節周辺のさまざまな組織が損傷を起こし、腕が痛くて上がらなくなる症状の総称をいいます。四十肩か五十肩かは、症状が起こった年齢によって呼び名が変わるだけで同じ症状です

最近は、40歳代になって、子どもの手を離れて時間ができ、昔から運動神経に自信があった主婦が、趣味でスポーツを始めることは多いそうです。主婦は普段から家事をテキパキとし、体を動かしているので、体力に自信のある人も多いでしょう。

これは私の母の話です。若い頃テニスの全国大会の常連だった母は、40代に入って子どもの手が離れたからといって、20年ぶりにお友達と一緒にテニスクラブに入りました。当然若い人が多く、闘志を燃やした母は、昔とった杵柄でいきなり試合をしてしまったそうです。そこは全国大会常連者ですから試合には買ったそうですが、20年ぶりのテニスで腕に無理が来たのか、1ヶ月でドクターストップがかかってしまいました。

いくら運動神経が良くてもそれは若い頃の話で、気分は若くても着実に身体は老化の一途をたどっています。普段家事をしてテキパキ活動的で、家族で山登りを毎年行っていますので、脚力もしっかりしています。

普段使っていない筋肉を若いころと同じようにいきなり使うと、筋肉に炎症が起きてしまうのは当たり前です。特に脳は若いころと同じように動こうとしますので、筋肉に無理がくるのです。

こういう理由で、急な運動によって四十肩になってしまう可能性は、普通の生活で四十肩になる可能性よりもずっと高いので気をつけましょう。

腕を上げた状態で長時間作業した後も普段使わない筋肉に無理が生じて炎症が起きやすいので気をつけて下さいね。