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四十肩の完治までの期間

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医学的には、肩が左右同じように腕が上がり、壁を背中にして立って、万歳をして手を伸ばしたまま壁を伝うように身体の真横を通ってきおつけできる状態をいいます。ようするに、四十肩になる前の状態に戻ったということです。

四十肩の症状は、急激な痛みを伴う「急性期」、痛みはあっても普通の生活ができる「慢性期」、本人が手は痛くない方の手と同じように上がらなくても、痛みは無く日常生活には困らない時期を「回復期」といいます。この「回復期」で「年だから仕方ない」と諦めて治ったと思ってしまう人が多いのです。

でも四十肩は完治するんですよ
急性期は、医師の指示を守りアイシングと痛み止めで痛みを緩和し安静にしていると、数日~1週間程度で痛みがとれて慢性期に入ります。この慢性期からのリハビリが完治するかどうかの分かれ目です

痛いからといって安静状態を続けていると、筋肉がこり固まって動かなくなってしまいます。腕をかばうので肩が内側に入りがちです。気がついたら胸で肘を支え、重いものを持っていたりしてしまうのでますます肩が内側に入ります。これが日常化して、持病として一生抱えている人もいます。

このような状態にならないように、痛みを我慢してリハビリをしっかりしなければなりません。整形外科のリハビリや整骨院で専門家の治療をしっかり受けましょう。自分でもお風呂上がりの体が温まっている時に肩の筋肉を動かすよう無理しない程度に毎日続けましょう。

このように急性期を過ぎたらリハビリを開始し、専門家の指導のもとしっかりとリハビリに励めば早い人で1年もすれば完治します。個人差がありますのでリハビリを真面目にしている人の方が早いでしょう

くしゃみをすると四十肩にひびく

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くしゃみをすると横隔膜が大きく動きますので、実は背中から胸にかけての筋肉が大きく動くのです。骨盤から伸びている24個の積木が重なっているかのような脊椎と肋骨や、肩甲骨を支えている筋肉は、実はサスペンダーのように前から後へと何層にもなって繋がっているのです。

ですから、くしゃみをすると肩甲骨から背中・肩周り全体の筋肉・胸の筋肉まで全てが動きます。また、力も入りますし、唾が飛ばないように一瞬にして口に手をやります。そして、肘が脇にくっつき、くしゃみの瞬間、背中から胸までの筋肉に力が入りますので、腰や背中の筋肉には響きやすいでしょう。しかし、肩は腕が下がったまま胴から離れないので、そんなに肩に痛みが響くことはありません。

でもこれは、まだ肘が脇から離れて腕が90度ほど上がる場合です。しかし急激なスポーツや怪我等で関節の筋肉を痛めてしまった場合は、痛めた場所によっては、胴から離れないような状態や肘が一切痛くて上がらないような場合は、くしゃみをすれば、いつもの癖で、口に手をやってしまう行動で、激痛が走るでしょう。それに手を口にやらなかったとしても、肩全体の筋肉が動くのですから痛いかもしれません。この時期を急性期といい、筋肉の炎症が激しいときです。この時期は歩く振動でも痛みが生じることもあります。

しかし、病院に行ってひたすらアイシングをして痛み止めや抗炎症剤を服用することで、暫くすると、肩の筋肉が固まって、動かすと痛くても、歩くくらいでは痛くなく、無理をして腕を上げなければ痛みが治まったような時期で、腕を脇につけたまま肘を曲げて手を肩に置くことができれば、くしゃみで痛みが起こることは無いでしょう。

四十肩になりやすいきっかけ

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若い頃に比べ、歳を重ねると運動をあまりしなくなるので、腹筋や背筋が弱くなり、知らず知らずのうちに猫背になりがちです。デスクワークをしている女性は、1日中パソコンに向かっていることが多く、姿勢が悪くなりやすく、片方の手でマウスを持っていることが多い方は、画面に目を近づけて、マウスを持っていない方の肩が無意識のうちに内側に入っているような姿勢にもなりがちです。

実は、肩が前に入って、肩甲骨が広がってしまっている状態で万歳をすると。肩が真上に上がりません。肩甲骨が引き締まって姿勢が良い人は、万歳をすると腕は耳の横の位置まで上がります。これが正常な状態です。

身体は肩関節が内側に入ってしまっていることに気付かず、脳は若い時と同じように動くものと認識していますから、高い所の棚の掃除をしたり、探し物をしたりして万歳状態で長時間作業をすると、肩が痛くなってしまうことが多いでしょう。これは四十肩の前兆なのに、単なる筋肉痛や肩こりと勘違いしてしまいます

このように、本人は、万歳状態で腕が耳の横まで上がっていないことに気付いていない場合が多く、手を上げて長時間作業をするようなことになると、肩の内側(脇の上辺り)にある関節を支えている関節上腕靭帯が必要以上に引っ張られて突っ張るような状態が続き、靭帯が凝り固まって炎症が起こり、徐々に痛みが増していきます。こうして四十肩になってしまいます。

また、関節上腕靭帯を急に動かすような、バレーやバスケット、テニスのような激しいスポーツを急に行うのも、強張っている関節上腕靭帯を急激に引っ張るような動きをすることでも、靭帯に炎症が起きてしまい、四十肩になってしまいます。