四十肩と鍼灸院
四十肩の急性期=四十肩を発症し、激痛を生じる場合もあります。急性期はとにかく腕を動かさない…絶対安静が、回復の条件だと言われています。しかし急性期~慢性期~回復期…一貫した治療の流れで、四十肩を完治させる療法があります。それが鍼灸治療です。
鍼灸治療のポイントとして、急性期の治療が挙げられます。確かに、急性期は腕を動かすことはできません。しかし鍼灸治療では、肩関節周辺の炎症を取り除くツボに鍼を刺します。これによって炎症期間が軽減…2~3週間掛かると言われている急性期(最も辛く痛い時期)の期間を短縮、慢性期に繋げていきます。慢性期~回復期になると、「腕を動かさない」⇒「腕が動かない」状況に陥ります。つまり動かさなかった腕の筋肉が、低下していることを意味します(硬くなる)。鍼灸治療では硬くなってしまった肩関節周辺の筋肉群のツボに鍼を刺すことで、筋肉を緩め症状を改善へ導くことができるのです。そして四十肩に対する鍼灸治療の取り組み方として、もぐさも効果的治療の1つとしてあります。
もぐさの温熱治療と薬効成分を利用することで、患部(肩関節周辺の筋肉群)に浸透…そして血流を促進させることで、腕の凝り・筋肉の炎症を取り除くことができるわけです。
また四十肩とよく似た症状で、回旋腱板断裂があります。回旋腱板断裂も腕の痛みは当然あるのですが、四十肩と大きな違いがあります。四十肩の場合、無理をしたら腕を動かすことができます(腕を上げる)。しかし回旋腱板断裂の場合、自身の力で腕を動かすことができないのです。そして第三者に腕を動かしてもらっても、すぐダラリと下がってしまいます。回旋腱板断裂は手術の必要がないと判断された場合、鍼灸治療を行っています(断裂でなければ、効果的)。
鍼灸治療はもともと五臓六腑を元気にすることで、身体全体に元気を与える治療です(=東洋医学)。つまり五臓六腑を元気にする⇒四十肩を治し易い環境を整えるというわけです。その経路(治療のツボ)として、肺・心・心包・大腸・三焦・小腸で痛む各部位に鍼を刺す⇒そして、疲労回復・四十肩治癒させるのです。
鍼灸治療をされたことない方にとって、どうしても「痛みを伴うのでは?」と思う方もいるかもしれません。私も経験ありますが、痛み自体全く感じることはありません。それどころか鍼灸治療をするに従って、痛みが軽減していくのが実感できます。
東洋医学を基本となす鍼灸治療…一度経験すれば、私が言ったことが理解できるはずです。