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肩こりと肩甲骨の関連性

肩(胸)を張る姿勢をしてみてください。そうすると、背中に羽が生えたような骨が浮かび上がります。これが肩甲骨(けんこうこつ)です。
昔から肩甲骨は、「健康のバロメーター」と言われてきました。例えば腰の調子が悪くなると、身体全体のバランスがおかしくなります。その時、最初に違和感を覚える部分=それが脇周辺の緊張です。つまり肩甲骨周辺を囲む筋肉の緊張(原因)が、腰の調子を崩してしまうのです。
そして…肩こりも同様です。背中~腕にかけて筋肉の緊張・肩を動かしてみると、妙な違和感や痛みを覚える・肩周辺~首にかけて、ダルさを感じる…このような肩こりの症状は、すべて肩甲骨の動きの悪さが連動しているわけです(自分自身は、気付いていない場合が多いと思います)。

では何故、肩甲骨は「健康のバロメーター」と言われてきたのでしょうか。
肩甲骨周辺の筋肉群=僧帽筋(そうぼうきん)と言います(首の付け根~肩先、そして背中の中央部まで連なっている筋肉)。僧帽筋は3つの筋肉からなっています=上部線維・中部線維・下部線維。また僧帽筋から下部に伸びている筋肉=肩甲挙筋(けんこうきょきん)と言います。僧帽筋を中心に伸びている筋肉群は、上半身の中枢をなしているといっても過言ではありません。
そして、これらの筋肉群の緊張と弛緩=すべての動きを握っているのが「肩甲骨」なのです。肩甲骨の動きが鈍ければ、僧帽筋を中心とした筋肉群の動きも悪くなり、身体のあらゆる部分のバランスに支障をきたしてしまうわけです。このように肩甲骨は「健康のバロメーター」として、私たちの身体を見守ってくれています。

もし肩こりの症状が見られた場合…「肩甲骨と僧帽筋」を動かすストレッチをするべきです(肩甲骨を動かし、僧帽筋の緊張をほぐす)。(猫背の姿勢から)胸を大きく突き出し、腕を後ろに引く(両脇の肩甲骨をくっつける感覚)・首をグルグル回す…このストレッチを数回行うことで、僧帽筋を含めた筋肉群が「緊張-弛緩」を繰り返され、肩周辺の血行が改善されます。
ここでは「肩こりと肩甲骨の関連性」について触れました。改めて考えてみると人間の身体は、本当に良く出来たロボットのような精密さを兼ね備えていると思います。しかし1つ歯車が支障をきたすと、様々な歯車にも波及してしまう…肩こりもやみくもにマッサージをするのでなはなく、基幹となる歯車=肩甲骨を動かしてやれば、劇的に痛みを抑えられるということです。