四十肩の湿布効果について
冷シップの効果
四十肩の痛みが激しい急性期の時は、患部をひたすら冷やすことで痛みを緩和して安静にする必要があります。患部を冷やすと痛みが緩和しても治ったわけではありません。患部を冷やすことで痛みの広がりを防いでいるだけです。
市販の冷シップよりは、氷嚢やビニール袋に氷を一杯入れてタオルの上から冷やすと効果的です。あまりにも痛みが激しい時は、安静にしているだけでは治りませんので、病院でヒアルロン酸やナトリウム注射を打ってもらって炎症を治療しましょう。それに病院で処方される冷シップは効果が高く、2時間ほどでシップが温まって硬くなるでしょうから、冷シップを頻繁に交換しましょう。
温シップの効果
しかし、炎症がある程度治まってくると、多少痛みはあるものの、日常生活に支障が無い位腕が動くようになります。この時期を慢性期といいます。慢性期になると、今度は少し痛くても腕を動かし鍛えましょう。痛いからといって動かさないでいると筋肉がやせ細って凝り固まり、癒着する恐れもあります。だから、こり固まった筋肉を少しでも解して動かすことから始めましょう。そのためには、今度は患部に温シップを貼りましょう。温めることで血流が良くなって筋肉が柔らかくなり、動きやすくなります。
筋肉のリハビリは、筋肉を解すことから始めなければなりません。筋肉が凝り固まったまま無理なリハビリをすると、却って筋肉に炎症を起こしてしまいます。そのため、温シップや入浴は効果的です。筋肉が十分温まって血流が良くなっている時に、ゆっくりとリハビリをしましょう。
この急性期と慢性期の境目は、素人判断では難しいのです。まずは病院へ行くことをお勧めします。